市ヶ谷・四谷で離婚・相続問題を扱う女性弁護士

夫が愛人を作り、家を出て行ってしまいました。今後どうすればいいのかわかりません。

万が一離婚を切り出されても、すぐには応じないでください。ご自分がどうしたいのかを、じっくり考えていきましょう。慰謝料と引き替えに反省を促すのか、ある程度の条件が整ってから離婚に応じるのか、考えられる選択肢を弁護士がお示しいたします。

1カ月ほど熟慮の末、離婚へ踏み切ることになりました。この場合、財産分与のほか、慰謝料請求が成り立ちます。未成年のお子さんがいれば、養育費の請求も可能です。

夫婦には生活に必要な費用を分担する義務があり、このお金のことを「婚姻費用」といいます。今回のように、離婚の元となる原因を作った側が別居をして出ていってしまった場合でも、夫に対して「婚姻費用」を請求できます。うやむやにして解決を遅らせると、それだけ得られるものが少なくなることになりかねませんので、メリハリのある解決方法を模索していきましょう。
もっとも、妻が愛人を作って出て行ってしまった場合にも夫は負担しないといけないのでしょうか。結論からすると、100%ではないにしても、一定割合を支払う必要があると考えます。

夫は怒ると、物を壊したり軽い暴力をふるったりします。どの程度の被害なら、離婚事由に当てはまるのでしょうか。

一概には言えませんので、具体的な流れの中でどういうことをされたのか、ありのままの事実をお話ください。誇張や脚色をすると、後で否定されるかもしれません。あくまで事実を伺ったうえで、過去の判例などと照らし合わせてみます。

離婚の成立には十分な状況でしたが、暴力をやめてもらえればそれでいいとのことで、弁護士が説得交渉をいたしました。今後、再発するようであれば、そのときに離婚手続きを検討していきましょう。

暴力を受けたら、医師から診断書をとったり、写真に撮ったり、そのときの証拠を必ず残すようにしてください。時間が経過すると、軽度なキズやアザなどは治ってしまうからです。